高齢者夫婦の写真

日本人の高齢者ほとんどが高血圧にかかっています。そしておおよその高齢者の死亡原因が高血圧による心筋梗塞や脳梗塞によるものです。年齢が年齢だからといって高血圧になることを受け入れてはいけません。

高血圧と糖尿病の関係へのカルシウム拮抗剤の作用

「糖尿病患者の約半数は高血圧」と言われています。
どちらも生活習慣病に分類されていますが、糖尿病は高血圧との合併症も多い病気です。
糖質が体に入ると、アミラーゼなどの作用を受け、最終的には小腸のマルターゼでブドウ糖に分解されます。ブドウ糖になると腸管から血液中に吸収されます。
血糖値は、ブドウ糖が血液のなかにどれくらい含まれているかを数値で示したものです。
血液中にブドウ糖が取り込まれると、膵臓から出るインスリンが体のエネルギーとして使えるようにしますが、糖尿病になると、遺伝や生活習慣などが原因でインスリンがうまく分泌されなくなったり、効かなくなるので、エネルギーが使えなくなります。
すると血液中にブドウ糖が溢れてしまいます。
糖尿病は簡単に言ってしまえば、血管をボロボロにしてしまう病気です。
血液中のブドウ糖は、血管を傷つけ始めます。血管が傷つくと肝臓からLDLコレステロールが出て傷を修復するのですが、その際にLDLコレステロールが酸化してこびりつき、血管を狭めてしまうことがあります。その結果として高血圧が起こるリスクが高くなります。
高血圧の数値を下げるために使われる薬のひとつに、カルシウム拮抗剤があります。カルシウム拮抗剤は比較的新しい薬で、副作用が少ないため現在では降圧剤の主流として扱われています。
カルシウム拮抗剤のカルシウムとは、血管の筋肉の平滑筋である「カルシウムチャネル」の機能のことを意味しています。カルシウムイオンは平滑筋に入ると筋肉を縮ませてしまう働きがあります。
それに拮抗して血管を広げるのがカルシウム拮抗剤の作用です。
高血圧の薬は長期間服用することが多いため、カルシウム拮抗剤のような副作用の少ない薬は安全で使いやすいと考えられています。