年を取ったら高血圧

高齢者夫婦の写真

日本人の高齢者ほとんどが高血圧にかかっています。そしておおよその高齢者の死亡原因が高血圧による心筋梗塞や脳梗塞によるものです。年齢が年齢だからといって高血圧になることを受け入れてはいけません。

加齢と高血圧の関係性

それまで健康だった人でも、年齢とともに血圧は上昇していきます。65歳以上の約60%は高血圧になっていると言われています。
加齢によって体の水分が失われると、人体は硬くなっていきます。皮膚が乾燥しやすくなったり、関節が痛むようになるのも、体からみずみずしさが失われていくからです。
これは血管や内臓も同じことです。
血管からみずみずしさが失われると、血管が弾力性を失います。いわゆる動脈硬化です。血管が硬くなると、血液が流れにくくなります。
しかし、心臓は体の各所に必要な血液を送り出そうと頑張るので、血圧が上昇します。
高齢者に多く見られるのは、高齢者高血圧(老人性高血圧)です。最高血圧の数値が異常に高くなるという特徴があります。最低血圧は年齢による差は少ないため、最高血圧と最低血圧の差が大きくなります。
若い人の高血圧と同様に、自覚症状は目立ちません。しかし、高齢になると重大な疾患のリスクが高くなるので、定期的な検査を受けることが望ましいです。
高齢者の高血圧対策も、通常のように食事療法や運動療法を行います。食事からの塩分量を制限して、カリウム、マグネシウム、カルシウム、食物繊維の摂取量を多くします。
ただし、高齢者の場合、腎臓が弱っている人も多いため、カリウムの摂取も制限しなければいけないことがあります。
運動療法では、関節に負担をかけない程度の軽めの運動を実行させます。ウォーキング、水中歩行、ラジオ体操、などです。
もちろん、降圧剤を使った治療も行われます。しかし、他の病気の薬を服用している場合には飲み合わせが悪い可能性もあるので、その場合には漢方薬を使って対処していくこともあります。
じっくり取り組むことが大切です。

高齢者の消化器官と高血圧の関係

高齢者の消化器官と高血圧の関係ですが、高齢者は胃や腸などの消化器官が衰えるとともに高血圧になりやすいです。
血圧は、心臓から出た血液が血管の内側を押す時の圧力です。心臓は鼓動をするたびに、全身に存在する80兆個もの細胞に栄養や酸素を運ぶために、勢いをもって血液を送り出します。
その際の血管の内側を押す強い圧力は上の血圧とよばれており、120から150程であれば正常であると言われています。
反対に、全身80兆個の細胞のすべてに栄養と酸素を送り届け、老廃物を運び出すために、心臓に戻ってくる際の、血管の内壁を押す弱い圧力を下の血圧といい、50から80程度であれば正常範囲内と言われています。
そもそも高血圧になぜなるのかというと、長年の生活習慣が要因になることがほとんどです。
例えば、食生活の乱れ、運動不足による筋肉のおとろえ、ストレス、酒・アルコールの取りすぎ、タバコなどにより、弱アルカリ性だった血液が酸性に傾きます。
そうすることにより、人は老いていき、体にさまざまな変化があらわれます。胃や腸などの消化器官も若い頃と比べて機能は落ちますし、目も見えづらくなりますし、耳も遠くなります。
もちろん血管も老いていきますので、かたくもろい、動脈硬化という状態になります。動脈硬化になると血管がボロボロになっていますので、健康な正常な若者の血管と比べ、心臓から全身の80兆個の細胞に血液を送り出す際の圧力が強めにしないと全身まで行きわたりません。これが高血圧の原因です。
ですから、高齢者の消化器官と高血圧の関係は、胃や腸などの消化器官に栄養や酸素をしっかりと届けるためには、心臓は強い圧力をかける、つまり高血圧になってしまうということです。

脳梗塞や心筋梗塞が起こる前の兆候

高血圧症状による脳梗塞や心筋梗塞の発症と言った事態を避けるためには根本の高血圧を治療することが必要になります。
しかし気付くのが遅れてしまった場合や治療の効果がなかなか出ないときなどは、普段からそうした事態に発展するリスクがあるとして用心が必要です。
ではそうした高血圧によって引き起こされる脳梗塞・心筋梗塞の兆候としてはどういったものがあるのかと言うと、まず脳梗塞に関しては視力障害や強いめまい、舌のもつれ、手足のまひと言ったようなものが挙げられます。
普段から高血圧気味な人がいきなり片方の目が見えなくなったり、視界がかすむようになったなどの状態になった、他の人が見て明らかに話し方が異常だと感じられた場合は用心が必要です。
正確に言えばこれは一過性脳虚血発作という発作なのですが、これが繰り返されると脳梗塞の発症確率は一気に上がります。
そのため一度でもこういった症状があったのであれば、なるべく早く病院を受診するべきです。
次いで心筋梗塞についてですが、これは狭心症発作が兆候として当てはまります。
胸の奥の痛みや違和感がこれに該当し、程度としては立っていられないほどの激痛から単なる違和感にとどまる程度までさまざまです。
激痛が走れば否応なしに狭心症を疑えますが、違和感を感じるような程度だった場合には「狭心症発作では」と疑えるようにしておくことが必要です。
ただこの心筋梗塞で恐ろしいのが、こうした兆候があるのは全体の2/3程度だということです。
全体の1/3は兆候なしに心筋梗塞に至ってそのまま帰らぬ人となることもあります。
結論から言えばこうした兆候があるものの、高血圧による死を回避するには根本治療が必要だということでしょう。
「兆候が出てから」では遅いことも多いため、早めの治療をお勧めします。

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